RGBとCMYKとはどんなもの?2つの関係と違いとは?

私たちはさまざまな色に囲まれている!

私たちの周りを見渡すと、さまざまな色に囲まれていることが分かります。日常生活の中にも、仕事場や学校にも、街を歩いている時にも···。洋服や靴などのファッションとして身に着けるもの以外、あまり意識して色について考えたことがある人は少ないのではないでしょうか?気が付かないところでたくさんの色によって、わたしたちは物事を判断しています。

例えば、信号機です。赤は止まれ、黄色は注意、青は渡れですよね。当たり前のことですが、色によって行動を変えているのです。

また、色は私たちの行動だけでなく、感情を動かすこともあります。リラックス効果や癒しを与えたり、情熱を持たせたり、冷静にさせたり。デザインにはRGBとCMYKという基本色があり、チラシなどの印刷物やパソコンやテレビ映像など、私たちがよく目にするものに使われています。

それでは、まずRGBとCMYKについてどのようなものかを知っていきましょう!

RGBCMYKとは?

デザイン業界に勤めていたり、デザインの専門学校にでも通っていない限り、意識して見ている人は少ないかもしれませんが、コンピュータやテレビなどの映像に使われている色と印刷物に使われている色には違いがあります。

コンピュータやテレビ映像にはRGBが、印刷物にはCMYKが基本色として使われています。

RGBとは?

RGBは、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのコンピュータやテレビ映像表示に使われています。

RGBは色を英語にして、その頭文字をとったものです。RはREDの赤、GはGREENの緑、BはBLUEの青を指しています。これら3つの原色を混ぜ合わせて、幅広い領域の色を再現しています。

RGBは、別名加法混合や加法混色と呼ばれることがあります。

RGBを混ぜれば混ぜるほど色の明度が高くなるので、そのように呼ばれるのです。

また、RGBは別名「光の3原色」と呼ばれることもあります。これは、私たち人間の視細胞が赤、緑、青をに認識するところからそう呼ばれます。

CMYKとは?

CMYKは、チラシや広告などの印刷物、つまりカラー印刷に使われている色です。RGBと同様にこちらも色を英語にした、その頭文字をとって省略したものです。

CはCYANのシアン、MはMAGENTAのマゼンタ、YはYELLOWの黄色の3色から、最後のKはKEY PLATEの黒や墨の色に近い色を指しています。Kは完璧な黒ではなく、濃いグレーと黒の間のような色を指します。RBGに対して、CMYKは減法混合や減法混色と呼ばれます。

CMYKを混ぜれば混ぜるほと色の明度が下がり、だんだん暗い色に変わっていってしまうのです。

RGBCMYKの違いとは?

RGBとCMYKは、ディスプレイと印刷物という部分で大きな違いがありましたね。さらにRGBは色を混ぜれば混ぜるほど明るくなり、CMYKは逆に暗くなる特徴があります。この2つの違いはそれだけではありません。

一番大きな違いは、色が再現できる領域の違いです。

カラー印刷をする時には、必ずカラーインクが必要になります。そのインクの中にRGB形式の全ての色を表現できる色は存在しません。

もし、RGB形式の色をカラー印刷する際には、一度CMYK形式に変換する必要があるのです。Photoshopやillustratorなどのソフトを使えば、RGB形式をCMYK形式に変換することが可能になります。

ただし、前述した通り、RGB形式をそっくり再現するインクの色が存在しないので、CMYK形式に変換したとしても、限りなくそれに近い色にはなりますが、全く同じ色にはできません。実際にRBG形式の色をCMYK形式に変換して印刷したら、若干イメージしている色と違ったということもあり得るのです。RBG形式の色をCMYK形式に直してから印刷すると、くすんだ色になりがちです。

また、RGBはCYMKと比較すると、表現できる色が多彩です。RGBで色を再現する際には気を付けなくてはならないことがあります。それは、モニターやディスプレイの再現方法、MacやWindowsのOSの違い、RGBを見る環境の明るさなどによって、見え方が変わってくる場合があります。RGBで色を再現する場合には、予めこうした材料を考慮する必要があるのです。

一方、CYMKの場合も印刷機やインクの状態、用紙の材質の違いなどにより、印刷される色が変わることがあります。チラシや広告などに印刷してから、「イメージと違った!」と気が付くのでは遅すぎますよね!そのため、デザイナーは色校正の段階でイメージと同じ色で印刷されているかをしっかり確認することが非常に重要になってくるのです。

まとめ

RGBとCYMKの基本的な色の知識は、デザイナーにとって必要不可欠です。自分のイメージした色を再現するためには、それぞれの特性を十分に活かす必要があります。どんな媒体を使うのか、どんな色を再現したいのかなどをよく考えてから、デザインするようにしていきましょう。実際に再現した色とイメージの色に違いがないかをよく色校正の段階で確認しましょう。

つまり、最大限RGBやCYMKの良さを活かし、デザインすることがとても重要になってくるのです。

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